クルマの電装システムの仕組み

クルマの電装システムっていうと、「コンピューターが積んでいて配線が何十本も束ねてあり、何がなんだかワケわからん!」って思っているヒトが殆どだと思います。
でも基本は小学校、中学校で習った理科の電気の授業の応用なんです。

さて、その当時の授業を思い出してみましょう。
上の図のように電流は(+)→(−)の方向に流れます。中学校レベルで言えば、電流は電圧が高い方から低い方に流れます。これがクルマの電装システムの全ての基本になります。

では、実際にクルマの電装システムの話に変わります。
バッテリーの(+)端子からは直接電装品に配線されてるものや、手動orリレースイッチ等を介して配線されているものが殆どです。
一方、(−)端子からはアース(車体の金属部分)を介している為、アース自体を(−)端子と見なします。

ですから、クルマに電装品を取り付ける時は基本的に(+)側の配線だけを探して接続し、(−)側はアース(車体の金属部分にあるボルトorネジに接続する場合が多い)に接続します。
また、コードが3本以上ある電装品の場合、そのうち2本は(+)とアースで、残りは何らかの信号線(例;Dimmer機能:ライトのスイッチと連動)として認識します。さらに時計機能など、常時通電が必要な機能を含んでいるカーオーディオ等の電装品の場合は、供給電源がアクセサリー電源と常時供給電源とに別れているものもあるので電源系統のコードが3本あるものもあります。