ピストンサイクルとバルブタイミング
(ガソリンを燃やして回転動力を作るしくみ)

先程までは、バルブシステムと、ピストンサイクルの事について、述べてきました。
そこで、「気密」というキ〜ワ〜ドがありましたね!(覚えてる??)
「気密」の定義は「空気、水分の出入りが不可能である」ということです。「気密」な状態を保っときさえすれば、「圧縮」「燃焼」のエネルギー伝達過程が100%近く引き出されるワケです。つまり、効率の良い「圧縮」と「燃焼」を行えば、効率良くクランクシャフトを回せるという事なんです。
ピストンシリンダ内では、この「気密」を保つ機構が3つ設けられています。
「ヘッドガスケット」と「バルブシート」「ピストンリング」の3つです。

シリンダヘッドの燃焼室
「バルブシート」にはバルブが閉じた状態で、そこから、空気が漏れないようにする働きがあります。バルブのかさの部分とヘッドポートとの接点に2〜3の微妙な角度をつけることによって、バルブがピタッ!と納まるような仕掛けが施してあります
古いエンジンではこのバルブシートの部分にもカーボン(燃焼すす)が付着します。これは、排気過程〜オーバーラップの時に付着するもので、特にエキゾーストバルブの部分に多く付着します。ですが、このカーボンはバルブシートに均等に付着するので、バルブシートの機能は正常な状態を保っています。しかし、オーバーホール等で適当に手入れをしてしまうと、バルブシートのカーボンが部分的に取れてしまい、角度的バランスが崩れてしまうので、気密性が保たれなくなることがあります。そこで、燃焼室を手入れするときは、バルブシート付近は触らない方がよいのかもしれません。

一方、「ピストンリング」の方は、ピストンヘッドとシリンダ内壁との間に左図のようなシールドを設けることにより、気密性を保っている働きがあります。このピストンリングは2種類あって、「コンプレッションリング」と呼ばれるものと、「オイルリング」と呼ばれるものに大別されます。大抵の場合、コンプレッションリング2〜3個とオイルリング1個というパターンが相場です。

この2つのリングは違う働きをしていて、オイルリングの方はシリンダ内壁についたオイルを落とす役割を果たし、コンプレッションリングの方は、ピストンシリンダ内を気密性にする働きがあります。ですから、ピストンリングが破損していたり、シリンダ内壁に傷等があると、気密性を保てなくなり、エンジントルクの低下にもつながる可能性があるワケです。

ここまで、述べて来たように、エンジン内では、さまざまな部品が1分間に何千回というもの凄い早さで動いているワケです…
なんか…こんなもの作り出す人類もなかなか捨てたもんじゃありませんね…(笑)

おしまい!