電工工具とその使い方
(僕の持っている工具たち)

「サーキットテスター」の使い方

使用する前に、赤のテストリードを本器のプラス側にセットしておき、もう一方の黒のテストリードをマイナス側にセットしておく。

サーキットテスタの本体は大抵の場合、左図のようになっている。
測定前にゼロの目盛位置を合わせないと行けないが、これはテスタのタイプによって調整方法が異なるのでここでは省略する。

通常の場合、自動車整備で使用するのは、「DC-15V(直流電圧測定)」「DC-150mA(直流電流測定)」「Rx1k(抵抗値測定)」の3つだけしか使用しない。


■直流電圧の測定■

自動車の整備において6V、12V仕様の車種において直流電圧を測定する時は、セレクタをDC-15Vに合わせて測定する電装品にテストリードを並列にあててみてからその目盛りを読み取る。
この時、Max150Vを15Vと置き換えてから目盛りを読み取る。

また、24V仕様の大型ディーゼル車などは、Max15Vでは目盛りに表示しきれないのでDC-150Vに合わせてから測定する。
この場合は、目盛り通りに数値を読み取る。

ヘッドライトの電圧の測定
+側をバルブの+端子に、−側をバルブの−端子に接続したところ、9Vしか来ていなかった。
そりゃ・・光度検査で車検に落ちるわな・・(笑)

オルターネータの発電電圧の測定
+側をオルターネータの+端子に、−側をアース(車体の金属部分)に接続したところ、14.8Vの発電が確認された。充電系統は至って正常!問題ナシ♪


■直流電流の測定

電流の測定は、エンジン停止時のバッテリーのリークの発見目的などで良く利用される。
測定する時は、セレクタをDC150mAに合わせて測定するコードにテストリードを直列にあててみてからその目盛りを読み取る。

ここで、自動車において150mAは余りにも微弱な電流なので、もしリークしていた場合、針が目盛りを振り切ってしまう場合が多い。「針が触れたらリークしている」程度の捕らえ方で良い。


■抵抗値の測定

自動車の抵抗測定については良く点火系の点火コイルの抵抗などの測定が代表例である。

抵抗の測定は、基本的に電装品を回路から取り外してから電装品単体で抵抗値を測定するか、または回路の電源を解除してから測定を行う。
もし、電装品内部にコンデンサなどが内臓されている場合は、一旦コンデンサを放電させてから測定を行う。
測定する時は、セレクタをRx1Kに合わせて測定する電装品の+端子にテストリードの+を接続し、−端子にテストリードの−を接続してから測定を行う。